「些細な美」

modmasa2004-06-12

ヴォルフガング・ティルマンス展が東京オペラシティアートギャラリーで開催されれるよだ。彼の作品の中でも人間以外の被写体を捕らえた作品は一瞬を見逃す事無く捕らえてるのが良く分かる作品だ。瞬時に被写体を捕らえるセンスは抜群のものがある、些細な美がそこにはある。HPのトップにも彼の独特のセンスが伝わる作品が掲載されている。皺を寄せた脱ぎっぱなしの服、こんなところにも”些細な美”があるんだと驚かされた!
http://www.operacity.jp/ag/exh55/index.html

Wolfgang Tillmans
ドイツに生まれ、ロンドンを拠点に活躍中のアーティスト、ヴォルフガング・ティルマンス(1968─)は、現代の若者の姿をストレートに写し出した1990年代初期の写真作品で、一躍脚光を浴びる存在となりました。『i-D』、『Interview』、などのファッション・カルチャー雑誌を通して世に知られることになったティルマンスは、イギリス、ヨーロッパのみならず日本においても、ユース・カルチャーの代弁者として、若い世代を中心に絶大な人気を博しています。
身近な友人や街中の若者、有名モデル、兵士などポートレートで、ティルマンスは時にセクシュアリティジェンダーなどでタブー視されている一線を越え、被写体が内面に抱えるアイデンティティや欲望、それに伴う喪失感や脆さを真正面から写し出しました。室内外の風景や静物、皺を寄せたセンシュアルな質感の服、上空から見下ろした都市など、人物以外の日常を写した写真には、美しいものばかりではない現実のなかで、一瞬にして過ぎ去ってしまう繊細な美をとらえています。さらに1998年には光の現象を定着させた抽象的なイメージの作品を発表し、人々の予見を軽やかに、そして心地良く裏切る衝撃的な展開をみせました。
2000年のターナー賞受賞後、ヨーロッパでは数都市で個展の成功を収めましたが、国内の美術館では本展が初めての包括的なな個展となります。
規制の枠組みに縛られることなく、どこにも属さないインディペンデントな存在であるため、そして一人のアーティストとして自由な表現を勝ち取るため、常に新しい試みに対して、静かに、けれど果敢に向かうティルマンスの姿勢は、新シリーズのタイトルでもあり、ドイツ語で「自由に泳ぐ人・自由に生きる人」と「初めてのスイミング・テスト」を意味する「Freischwimmer(フライシュヴィマー)」というタイトルにも込められています。
「過去も現在もどんな人間も事物もこの世に等しく存在しており、それらの価値は、作品を見る我々が、それに何を投影するかによって見出される」というティルマンスの思想は、その作品と対峙し、私たちが自身の日常のなかにある繊細な美を再発見するとき、改めて私たちの心を打つことでしょう。

(http://tenplusone.inax.co.jp/booksarchi/ohshima8.html)
(http://www.yvonneforceinc.com/yfinew/tillmans.htm)
(http://dazed.excite.co.jp/dazed_people/art/wolfgang_tillmans)
Wolfgang Tillmans: Still Life Wolfgang Tillmans - Aufsicht Schaulust: Schule Fur Kunstlerische Photographie, Wien Wolfgang Tillmans (Contemporary Artists) Wolfgang Tillmans Soldiers: The Nineties