2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 「所有の夢」

sonyのplaystationの広告。発売前の実物本体を広告そのものとして展示。透明カプセル状の中に入れて展示されている。実機を触る事は出来ないのが残念だ。商品たるもの実物としての質感、重量なども体感させる事も大きな宣伝効果だと思う。固定してでも材質な…

 「迷いに迷う!」

駅構内にある自動販売機。あまりに巨大の為に皆立ち止まり何を買おうか迷いに迷ってしまっている。その動作を見ているのがとても面白い。ショーウィンドウに飲み物から食べ物が碁盤目に並ばれて居るので隅々まで見てる人が居たり。すぐに番号を忘れて何度も…

 「彫刻建築」

Frank O GehryのAmerican Centerベルシー公園の木々の合間から見えるキュビスト的形態の建物。外壁のライムストーンは歴史的パリの素材だけになじんでいる。現在は改修中で窓の至る所からダクトが出ていてゲーリーの形態と何故か馴染んでいた。特にアーティ…

 「一過性の遊具」

ベルシー公園内にはメリーゴーランドが出ていた。家族連れがこの回転する乗り物の魔力で皆楽しそうだ。ラ・デファンス地区にもメリーゴーランドがあった。この仮設的な乗り物がもの凄く一過性を感じさせる。明日になったら跡形も無く無くなってしまう様な一…

 「状況デザイン」

Apple-proに佐藤可士和のインタビュー。「デザインって結局、形をいじることではなくて、ビジョンとか企業や商品の“考え方を形にする”ことが仕事。言語外言語というか、空間であったり、映像であったり、グラフィックや音楽、Webなど、メディアは何でもいい…

 「ラッピングスタジアム」

最近ではCGの進化によって実際の建築に近いシュミレーション、プレゼンテーションが出来るようになった。工事進行中のHerzog and de Meuron設計のAllianz Arenaの完成写真を見ると以前見たCGに近いものになっていた。スタジアム全体が電工パネルで覆われてい…

 「ゴム紐共通文化」

ベルシー公園。かつてのベルシー・ワイン市場の跡地に出来たB.ウェ他設計の都市公園。13haに及ぶ芝生の公園に、100年近いもとの樹木を温存し、かつてのワインセラーを展示場に改修している。屋根がかかった東屋が点在して人々の憩いの場となっている。東屋が…

 「住み分けデザイン」

Omini-Sports Center。計画がいかに机上の設計だろうが人間は良く遊ぶ。センター自体は巨大プロジェクトでありランドスケープの計画もシンメトリーを多用し机上での奇麗さが目立つデザインだ。図面と写真からそれほど興味を持っていなかった建築だった。しか…

 「自分の場所へ」

新大蔵省前に位置するOmini-Sports Center。1979年のコンペの勝者Michel Andrault & Pierre Parat設計。隣地のベルシー公園との連続性とメガストラクチャー(巨大ホール内の照明、音響、可動装置が内包されている)の圧迫感を解消するため、芝生の斜面による…

 「巨大化という象徴化」

大蔵省新庁舎はとにかく大きくて長い建築だ。その効果を発揮してるのがファサードのデザインだ。細かく分割されたガラスのカーテンウォール、横長の連想窓のパターン化された大小の窓、ゴシック建築にも通ずるその規則性に酔ってより巨大化されて見える。そ…

 「内部空間の表出」

フランスが誇る9つのグラン・プロジェの一つ、大蔵省新庁舎。以前はルーブル美術館にあったが美術館拡張計画により移転された。1982年のコンペによりPaul Chemetov & Borja Huidobroによる設計。6000人(11m2 /1person)のスタッフと閣僚の為の施設。15万m2…

 「物質の捉え方とは!」

LiTraCon(light transmitting concrete)コンクリートなのに光を透過可能な素材。ハンガリーの建築家?ron Losoncziの建築に使われている。ガラスやプラスチックを混入させること(光ファイバー)により方向性を持った光を取り込むことが出来るようである。…

 「液晶画面の箱じゃつまらない!」

Good Design Award 2004が発表されている。どんどん小型化する携帯オーディオ遂にここまで小さくなった。(デジタルオーディオプレーヤーパナソニック SV-MP500V/510V)中国経済が脅かされてる昨今だがこういった新領域電化製品の開発は日本のお家芸のようで…

 「大人の絵本」

最近では「文學界」の表紙や、劇団「NODA MAP」「白い巨塔」のタイトルバックにも使われていた野又穫。 Minoru Nomataの空想建築の作品は建造と修復、解体が同時進行し、未完のままそこに存在している。誰もが見たような、既視感を感じる単純な幾何学形態(…

 「単純明快」

CM

東横特急利用促進広告の為の広告。T(東京)ー>Y(横浜)を結ぶ特急をデザインした広告。久々にはっとさせられた広告である。単純明快でいてデザイン的にカッコイイ。広告から東京横浜間を瞬時に結ぶイメージが伝わってくる。電車名も東横で明快だ。

 「共存の論理から分断の論理」

バブル以降にも関わらず大型開発が都内には多数存在する。しかもその開発の規模とスタイルはバブル期と同じようなものになっている。いやそれ以上と言っても過言ではない。長谷工の「深沢ハウス」「東京テラス」もそんな開発だ。「東京テラス」は世田谷区で…

 「無関心」から「関心」へ

ワンクリックで募金。そんなサイトがある。2001年9月12日〜2004年6月30日現在、2197万8793円の募金を達成。ワンクリック1円の募金をあなたに変わって企業が募金すると言うシステム。これまで2197万回もクリックされた事になる。募金もHIV問題、地球温暖化…

 「デッキ路上空間」

表参道遊歩道(キャットストリート)シャネル前にウッドデッキにcafe出現。小泉総理の発案で、車、中心の道路から人、中心の道路になると街は商店はどう変わるのかという社会実験。違法駐車、違法看板、歩きタバコetc、安全と環境の整備がテーマのよ…

 「嘘偽りのない感触」

レストランと通路を仕切るガラスのファサード。丁度人の目線のところをスプレー状に吹き付けたデザイン。普通のガラスにスプレーで吹き付けただけのデザインであった。その証拠として表面を触ると塗られてる部分はザラザラしている。最近は見た目だけを重視…

 「タイル文化に転用」

ある店舗のファサードにあったタイル張り。四色の白からグレー黒と変わるグラデーションのタイルをある法則によって敷き詰められている。見切りのグリッドの枠の中の配置はすべて同じ配置になっている。モダンな雰囲気を出すパターンをこの壁面は表現してい…

 「覆い尽くす自然」

事務所近所の空き地。最後の成長の雑草。一瞬にして黄色の雑草群に覆われてしまっていた。人が住んでる住居以外の空き地はすべて雑草に覆われていた。都会ならではの自然を感じた瞬間であった。自然に覆い尽くす自然はとてつもないデザイナーである。

 「苦肉の策」

渋谷にあるHMVのセンター街口の階段。以前からカラーコーンがあったり注意書きの「階段等に座らないでください」があってごちゃごちゃした感じがあった階段。休む場所を店舗以外に設けてこなかったつけが現れてる場所である。情報過多でただですら疲れやすい…

 「何気ない美」

パリ地下鉄車内で何気なく見下げたときに気づいた電車のドアのディティール。ドア開閉の為の溝。毎日多数の人がこの扉を行き来してる事による鉄の摩耗が時間を刻んでいる。中央で内側に傾くその溝は扉が車外に開く方式だと言う事を気づかせてくれる。日本の…

 「特別な自転車道」

フランス国会図書館近くの圧倒的な連続の列柱群。電車の高架下が自転車専用の車道になっている。左右が車の車道になっていて歩行者、車に邪魔されずに自転車は加速したまま走り抜けられる。ベルシー橋の上ということもあり自転車にとっては絶景の場所だ。以…

 「Gotan Project」

Gotan Project「La Revancha Del Tango」 フレンチ・ダンス・ミュージックに新たな意味を吹きこむゴタン・プロジェクトのデビュー・アルバム『La Revancha Del Tango』。映画音楽作曲家のフィリップ・コーエン・ソラルとクリストフ・ミュレル、アルゼンチン…

 「曲の重さ」

遂に新しいipod発表!噂通り新カラーとiPod Photo。カラーで写真が閲覧+バックアップも出来て、アルバム(写真も音楽も)を持ち歩く事が出来るのはすばらしい。カラーになってitunesで添付していたアルバムジャケット(アートワーク)を表示される仕様になっ…

 「埃背負」

EU

ポンヌフ橋を渡った正面にある画材屋。一体何年この店を開いているのだろう。扉を開けて中に入ると橋の交通量の喧噪はどこかへいってしまったかのような静寂な空間だ。年期が入った沢山の画材が現実のせわしない喧噪を全部吸ってしまったかの様な世界。階段…

 「隙間に潜んでいる灰汁(あく)」

有名なポンヌフ橋。Leos Carax「Les Amants Du Pont Neuf」「ポンヌフの恋人」の舞台となる橋。映画のシーンでは人通りがあまりない寒い冬だったが今回は夏という事もあり人通りが半端無かった。この橋の特徴は街灯橋の歩道の街灯周りに休息出来る半円形の背…