「や〜ま〜よ〜♪」

modmasa2005-01-28

茶の味」CMでもお馴染みの石井克人が原作・脚本・監督・編集。「鮫肌男と桃尻女」、「PARTY7」とはまた違った味わいのある作品。2004年カンヌ国際映画祭監督週間オープニング作品。満員(850人)の会場はラストのテロップが出た途端に爆発的な拍手、5分以上も続くスタンディング・オペーションで監督・出演者へ向けて讃辞が送られた、そんな前評判。
妹役の坂野真弥ちゃん!6歳とは思えない程の存在感。役者です。ハジメ役の佐藤貴広クンのほんわかしたキャラもなかなか。浅野忠信中嶋朋子のシーンいい。佇まいが良い。元恋人・寺子アキラ役の中嶋朋子さんとのぎこちない会話のシーンがとても良かった。ノブオの弟・轟木がアキラおじいと編集者を巻き込んだCD制作。そのタイトルが「山よ」で、これがもう頭から離れません。
「や〜ま〜よ〜♪や〜まよっ〜♪ や〜まよっ〜♪や〜まよっ〜♪やま〜は生〜き〜て〜いる♪」
Little Tempo茶の味、三角定規の歌などサントラも記憶にいつのまにか残ってしまってる。

日本の原風景に強烈なCGやアニメーション。そう言う斬新さを追求した映画かと思いきや、逆に或る意味日本的な部分を表しているのに成功している。キッチュな部分やアニメ文化だったりと原風景のある田舎でも当然あるであろう日本のサブカルチャー。そんな無理の無さが心地いいのだろうか。春野家一度遊びに行ってみたい家になりそうだ。アキラおじい役の我修院達也が凄い!彼の遺した「画帳」これがホントいい。「愛」をこういう表現でしたかと圧巻した。半ボケな変人おじいという名の通りに、かなーりユニークなキャラだが彼を透して家族の絆が実はあったんだな〜と最後の最後に分かる。変人おじさんがあそこまでとけ込んでいる家族なんて素敵だ!!春の縁側でお茶飲みながら見る様な映画。

山間の小さな町に住む春野一家。催眠研究所をやっている夫のノブオ(42)、アニメの原画マンとして復活第1作を自宅で作業中の美子(36)、高校1年生になるハジメ(16)と小学2年生の幸子(6)そしてアキラおじい(66)。ちょっとみんな変わっているが、家族仲良く気持ちの良い暮らしをしている。
 ある春、娘の幸子にちょっとした悩みが訪れた。ぼんやりしていると巨大化した自分が出現するのだ。校庭・縁側・プール・教室・・・・・。ところかまわず出現する『巨大な自分』。どうしたらいなくなってくれるんだろう。
 一方、息子のハジメは恋に悩んでいた。突風の吹くある日、美しい転校生アオイ(16)が現れたのだ。
女性恐怖症のくせに惚れっぽいハジメの恋はどこへ。
 そんな家族をやさしく見守るヒトがいた・・・。
日本の美しい里山の自然をバックに、いとおしくもやさしい『新・家族の風景』を新感覚派の旗手・石井克人が斬新に描きます。

chanoaji.jp
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