「容赦無い映画」

modmasa2005-04-22

オールド・ボーイパク・チャヌク監督作品(2003年・韓国)
2004年カンヌ国際映画祭グランプリを獲得! 審査委員長タランティーノ監督は「グレイト!最高に素晴らしい!」と最大級の賛辞を送り、各賞発表後の会見で「本当は『オールド・ボーイ』にパルムドールをあげたかった」と告白。それほどに衝撃的な作品で世界に登場した。
2004年カンヌ国際映画祭グランプリ、日本の漫画が原作以外に内容も知らなかったのでとにかく脚本の完成度に引き込まれての鑑賞。2005年見た映画ベスト5に入る衝撃作品。

原作は(作)土屋ガロン(画)嶺岸信明による同名の漫画。『JSA』で韓国映画の新時代を切り開いたパク・チャヌク監督は、「理由なく長期監禁された男」の、「壮絶な復讐」「究極の愛」を見事表現した。脚本の完成度はもの凄い。韓国映画だけに容赦無いシーン(蟻が皮膚の下を這いずり回るシーンや、歯を抜くシーン、切り取った腕)も多々ある。隅から隅まで容赦ない映画。

安物のホテルの部屋を連想させる監禁部屋。中華料理店の焼き餃子を食べて、8坪という制限された空間で彼ができる事は、テレビ見るのが全部。そのように1年が経った頃、テレビに出た妻の殺害ニュース。
それに妻の殺人犯として自分が指名されていることを知ったオ・デスは自殺をしようとするが、死ぬことすら彼には許されない。オ・デスは復讐のために体力鍛錬を始め、自分を閉じこめれる人々や事件を全部記憶の中から取り出して悪事の自叙伝を記録する。
一方、脱出のために監禁部屋の片隅を鉄のスプーンで掘るのだが…。
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何故監禁されたのか?いつまで続くのか?すべてが謎で自問の空間。

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突如屋上に解放。その真意は?

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