「肌触りのエレクトロニカ」

Rei Harakami 「わすれもの」
自身のブログにて「寄せ集めアルバム出したらみんな買いますか?」みたいな質問をファンに投げかけていたハラカミ氏でしたが、まさにその"寄せ集め"アルバム。
ハラカミ氏の楽曲は流行や時流といったものに左右されるものではなく、全体のイメージのようなものは、恐らくデビュー当時から揺るぎないものであったのだろうと感じる。
初期作品以来電子音であるのにどこか彼の音楽に日常を感じる、電子音が故に手触りのようなものを感じるのが不思議だ。
収録曲の中には楽譜データを紛失し、テープのみしか残っていなかったというm-3いとぐち(1997)や、学生時代に4トラックMTRで作成したというm-10さようなら(1989)、それに新作m-1にじぞう(2006)といった制作/録音環境の異なる楽曲が混在しているにも関わらず、聴いていて環境の差を感じない。

スペインで毎年行われるヨーロッパ有数のエレクトロニックミュージックのビッグフェス「Sonar2005」に正式招待、国内では「RISING SUN ROCK FESTIVAL」や「朝霧JAM」等活動が精力的だ。
昨今ではUAの「閃光」、東京、お台場の日本未来科学館に常設されているプラネタリウムMegastar-II cosmos」のコンテンツ『暗闇の色』(2005年12月17日〜)の音楽を全曲書き下ろしで担当などもしたりしている。

Rei Harakami 『わすれもの』を語る|HMV&BOOKS onlineニュース
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Rei Harakami 「わすれもの」
 01 にじぞう niji-zou (2006) <新曲>
 02 あるテーマ a certain theme (2002~2006) <新バージョン>
 03 いとぐち itoguchi (1998) <未発表曲>
 04 まちぶせ machibuse (1999~2006)  <未発表曲>
 05 わすれもの wasuremono (1999~2006)  <未発表曲>
 06 きえたこい kietakoi (2005~2006)  <未発表曲>
 07 おかし snack (2000)  <未発表曲>
 08 おむかえ robe (2002) <初CD化音源>
 09 めばえ mebae (1998)  <未発表曲>
 10 さようなら bye (1989)  <未発表曲>

わすれもの

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