「UNDP(United Nations Development Programme)」

modmasa2004-03-12

公共広告機構の貧困撲滅キャンペーンはUNDP/国連開発機構(http://www.undp.or.jp/)のキャンペーンの一環のようだ。ここを見て初めて具体的な世界の現状が分かる。「3秒に1人の子供が命を落としています。」ぼーっと過ごしてるこの瞬間にもその命が貧困で絶たれてる。世界の1/5が貧困だなんて信じられない。事実を受け止めるしかない。

世界の貧困をなくすために、国連に選ばれた人々がいます。
あなたもそのひとりです。
3秒に1人の子供が命を落としています。世界で12億の人々が被害を受けています。そしてその犠牲者は、毎年2500万人ずつ増え続けているのです。
 これは戦争のせいでも、天災のせいでも、不況のせいでもありません。極度の貧困こそが、この恐ろしい現象の原因なのです。貧困は、世界人口の5分の1を巻き込み、自らの才能を活かす機会や、潜在能力を十分に発揮する機会を奪っています。もはやこれ以上の損失は許されません。国連開発計画(UNDP)の分析の結果、世界は今はじめて、現状を打開するのに十分な富、技術、ノウハウを手にしていることが明らかとなりました。
 何百万人もの人々が教育を受けることができなかったり、充実した有意義な生活を送る手立てを奪われたりしていますが、このような人々でも今や、これまでとは全く違った将来への展望を開くことができるのです。こうした人々にも、活動的で創造的な生活を送り、さらには豊かささえも手に入れる可能性が広がっているのです。では、どうしたらこれを実現できるのでしょうか。
 そうです。必要なのは新たな取り組みです。個人の力、社会のあらゆるレベルの協力、この問題を最重要課題とするあらゆる政治レベルにおける現実を見据えた決断、これらが一体となった取り組みなのです。そして、この分野では恐らく初めての試みとして、経済界の能力と活力を動員することが、最も重要な課題となります。
 「行動」をためらってはいませんか?国連は、あなたこそが、同じ考えに賛同する人々と協力することで、15年以内に現在のような極度の貧困から人々を解放できると信じています。
「この私でも?」そんな声が聞こえます。
 もちろんです。2000年の国連サミットにおいて、世界の指導者たちは貧困、飢餓、病気、非識字、環境悪化、女性に対する差別の克服をめざす、8つの具体的な、期限付きの目標を採択しました。ミレニアム開発目標MDGs)と呼ばれるこれらの目標には、2015年までに貧困を半減させることも含まれています。この目標を達成するには、あなたの参加が必要不可欠です。個人、企業、地方自治体、団体、機関、政府を問わず、あなた方の参加が欠かせないのです。
 あなた、そしてあなたの属する組織が、この目標達成に役立つような技術や手段を有しているのですが、これを意外に思うかもしれません。
 しかし、考えてみてください。企業は、エネルギーや洞察力を駆使し、世界のあらゆる場所にテレビを普及させたり、どこにいてもブランドものの食品や清涼飲料やスニーカーが買えるようにしたり、世界中を電話回線でつないだりしています。こうしたエネルギーや能力を極度の貧困の解消に向けたなら、この問題はすぐに、そして永久に解決できるでしょう。12億を超える人々が、あなたがたの力によって人間としての尊厳や平等という基本的な価値を取り戻し、健康で充実した生活を取り戻すことができるでしょう。それは、屈辱や、哀れみによる施しを受けることのない生活です。そればかりでなく、12億の人々が、そのような生活を営むことにより、収入を得て生活の糧とし、新たな仕事を創出してゆくことでしょう。この流れがやがて、貧困から生まれる不安や怒りを取り除き、世界をより安全な場所にしてゆくのです。
力を合わせて、貧困に終止符を打ちましょう。
 すでに世界中で多くの個人、経営者や女性たちが現状の打開に取り組んでいます。コフィ・アナン国連事務総長は、あなたもそのひとりになって頂けると願っています。