「Real 2 Step Compiled By Shinichi Osawa」

modmasa2004-03-16

Shinichi Osawaがプロデュースする”2ステップ”人門コンピレーション。ロンドンを中心に、世界中で今、最も注目を集めるクラブ・ムーヴメント、どちらかと言うとドラムベースの色が強い。エレクトロニカ・ダンスの中の2ステップというジャンルが出来てる。・Artful Dodger、Craig David、MJ Cole、Gabrielle、Gilles Peterson、Mis-Teeq、Romina Johnson、Liberty X?、Wookie、So Solid Crewなどがこのジャンルに属してる様だ。(全部聞いた事がまだ無い)音楽開拓の旅はまだまだ続きそうだ。ジャンルを把握するだけでも楽しい。

70年代後期のニューヨークで誕生したガラージは、イギリスにおいて独自の進化を遂げた。??97年頃からガラージを基調として、R&B/ドラムンベース/レゲエ/ダブ/ヒップホップ/ブレイクビーツ・ハウスなどの手法を取り入れたサウンドが、ロンドンのクラブ・シーンに出現。それが2ステップの起源だ。2ステップは、1小節のなかに2つの強拍(1拍目と3拍目)があることにその名を由来する。踊ってみると、2個所で頭を振ることが分かるだろう。そして、ありとあらゆるスタイルが混在するため、歌ものからインストものまで幅広く、様々なジャンルのリスナーに受け入れられるのも特色だ。MJコール、アートフル・ドジャー、ウーキー、クレイグ・デイヴィッドらを筆頭に、この斬新なリズム構造を積極的に導入するアーティストが続々と登場し、日本においても、テイ・トウワ大沢伸一福富幸宏がこの手法を逸早く取り入れ、注目を集めた。
2ステップは、常に新しいサウンドを欲するクラバーたちの熱い要望から編み出されたダンス・ミュージックの最先端と言えよう。

2ステップは、90年代後半からのクロスオーヴァー現象と関係しているだろうと思われる、ブラックスタイルである。雰囲気や音は正統派ガラージハウスを思わせながら、リズムはハウスのお決まりである4つ打ちではなく少しよれた印象のもので、その名前どおり、この独特のリズムパターンが特徴だ(と言ってもそれほど目新しいものではないのだが)。
2ステップはガラージハウスにドラムンベース、R&Bなどの様々な要素がブレンドされたものであり、特にリズムとベースにドラムンベースの血が濃い(フロアではMCが入ったりもする)。ただ新型ブラックミュージックと言っても、R&Bとそれほど変わらない部分があったりするわけで、そういう意味では完全に新しいスタイル、とは言えないのかも知れないが、逆に言えばそれは2ステップのポップミュージックとしての可能性をも示しているのであって、実際に2ステップの間口は広いものとなっており、UKをはじめかなりのペースで認知されていった。
また、「2ステップ」と一口に言っても、テクノよりのもの、R&Bとほとんど変わらないもの、ダブ色が強いもの(もともとダビーなものは多い)、と色々あるのが実際である。
ちなみに2ステップの一部のパーティではスーツを着てくることがが条件であったりと、「オシャレ」なイメージが強い。