「凶器の美」

modmasa2004-06-16

先のEU滞在記にカルティエ財団の美術館では、カルティエ財団の依頼によりマーク・ニューソンがデザインを手掛けた長さ8メートル、翼長8メートルの コンセプト・ジェット機「Kelvin 40」を見ることが出来た。(Kelvinという名前は、アンドレイ・タルコフスキーの映画Solarisの中から取ったようである。)展示スペースに置かれていたのは本体一機とコンセプトムービーだけであった。が圧倒的な「Kelvin 40」の本体の流線型に圧倒されてしまった。「カッコイイ!」本当にカッコ良かった。
戦闘機(「Kelvin 40」は戦闘機ではない)はカッコイイ。それは人を死に追い込む兵器だとは分かっていても追求されたデザインにある美を感じてしまう。「凶器の美」日本刀にも見られるこの「凶器の美」をそのとき考えさせられた。そんなことを考えられるのも何事もなく平穏だからなのだろうか。