「埃背負」

modmasa2004-07-04

ポンヌフ橋を渡った正面にある画材屋。一体何年この店を開いているのだろう。扉を開けて中に入ると橋の交通量の喧噪はどこかへいってしまったかのような静寂な空間だ。年期が入った沢山の画材が現実のせわしない喧噪を全部吸ってしまったかの様な世界。階段は極端に細くこれで額縁が大きな画材が運べないのでは無いかと思わせる。スケールが極端に縮まった様な空間。東洋の画材の墨汁がここには売られていた。誰も買う人が居ないようで店の2階の隅の方に埃を沢山背負って鎮座していた。そんな貴重な場所がここにはある。
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