「共存の論理から分断の論理」

modmasa2004-07-15

バブル以降にも関わらず大型開発が都内には多数存在する。しかもその開発の規模とスタイルはバブル期と同じようなものになっている。いやそれ以上と言っても過言ではない。長谷工の「深沢ハウス」「東京テラス」もそんな開発だ。「東京テラス」は世田谷区で最大の集合住宅プロジェクトだ。ゼネコン型の大型開発。ここまで続くからには顧客のニーズがあるからに他ならない。住まう問題として昨今都内では治安の悪化が言われて居る。今まで経験したことが無いほど学校放送、区の巡回パトロールカー、パトカー巡回を見聞きする。そして地震の問題。そういう最低限の保証として大型開発の免震、セキュリティーシステムの評価は高いようだ。個人として下町のアンバランスのバランスが理想だと感じる。そしてそれは多層な世代と歴史によって形成されてきた。立地条件の良さ、深沢ハウスなら駒沢公園の隔たり一つ無い隣地に位置する。が、そこは聖地の如くにセキュリティーシステムで覆われた城塞だ。共存の論理から分断の論理に変わりつつある集合住宅に少し危機感を覚える。都市ならではの住まい方「集住」、まだまだ未開発の部分が多く研究の余地がありそうだ。HPには大々的に商品化された「住まい」が存在する。事細かくプレゼンされているのには圧巻だ。新たな大規模集合住宅が今後どのように変化していくか、また変化出来ない場合はどうオプションを加えていくか、見守る必要がある。ただ批判するのではなく、そこには一つの都市に住まう解決方が示されている。全否定ではなくそこから学ぶ部分も多そうだ。
http://www.haseko-hub.co.jp/syuto/sinki/fukasawa/bukken.htm
http://www.haseko-hub.co.jp/syuto/sinki/t-te/bukken.htm