「愛読書!」

「猫の建築家」森博嗣〔作〕 佐久間真人〔画〕2002年本屋で見つけてからの愛読書。
誰も「美」の意味を説明できない。「美」を見たことも、「美」に触れたことも、「美」をなめたことも、誰もないのだ。「そんなものが本当にあるのだろうか?」建築家に生まれ、「美」の意味を問い続ける猫??人気ミステリィ作家・森博嗣が新進画家と共同で生み出した、静謐な物語。
建築家に生まれ、町を歩きながらも造られるべき「形」とはどういうものか、造られるべき「機能」とは何であるか、考える。すでに機能を果たせなくなったが、消えずに残っているあるもの、その魅力は何か。
その理由を考えるとき、心に浮かぶ「美」。「美」の意味を問い続ける猫。
何度読んでも新たなる発見があり初心に戻れる。
古民家、古道具、人の使った痕跡、時の痕跡のあるものの魅力。
デザインが反乱する現代だからこそ真の「美」建築で何をしたかったのかを考えさせられる。
そうは言っても。あまりかしこまらずにダルトーンカラー絵本の世界に没頭するのが一番。
白がホント効いている!!

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猫の建築家

猫の建築家