「曇りガラス」

modmasa2005-09-12

The Machinist (2004)
監督は『ワンダーランド駅で』『セッション9』の鬼才ブラッド・アンダーソン
機械工のトレヴァー(クリスチャン・ベイル)が働いている工場。
睡眠せずにこの密室の工場で働き続けることにより事件が発生し夢と現実の境目が曖昧になっていく。
工場室長室、会議室とどちらもガラスが素材ほどに透過性もなく蛍光灯の光がどんよりしている。
外から入る光も景色もない世界。
曇ったガラスが幾層にも重なり、それがかえって空間の広がりを曖昧にしている上に個室自体も曖昧にし、どこで会話している人間自身の存在も曖昧化している。
また工場自体何を生産している工場かも明確ではなく彼らの労働の目的(制作物)も曖昧化している。
学生キャッシング*無理なく安心して借入出来るのはコチラ
http://machinistmovie.com/

 

工場室長室。背後の曇ったガラス窓の先の蛍光灯がよりどんよりした、
先に何も無い空間を感じさせる。
 

工場内。手前のスポットライト下の人間が妙にリアリティがあるのに対して
奥の人々はぼやかされ幻想の様にも見える。

工場会議室。三辺ガラスに囲まれた空間。
三方共にガラスが曇っていて部屋外の工場内の空間を全く感じる事が出来ない。
人の気配を感じれない空間。