「ハロ」

まるでガンダムののハロ様な丸い形のこの機器は、『スタートレック』でミスター・スポックが使う『トリコーダー』[医療用の万能スキャナー]からヒントを得ている『パーソナル・サテライト・アシスタント』(PSA)だ
PSAは、宇宙ステーションの中を飛び回って、宇宙飛行士や地上の任務管制官を支援するよう設計されたロボットの試作品だ。生命維持装置をモニターしたり、日々の業務の遂行状況をチェックしたり、科学実験を行なう乗組員に正しい手順を思い出させるといった各種の仕事を実行する。
米航空宇宙局(NASA)での研究が順調に進めば、3年もしないうちに『国際宇宙ステーション』(ISS)で使われるようになるかもしれない。
予算縮小により、ステーションで働く宇宙飛行士たちは酷使する中、PSAが宇宙飛行士のサポートをする。酸素、温度、気圧などをチェックする一連のセンサーとして機能するほか、浮遊する一種の携帯情報端末(PDA)として、また任務管制官の代わりに宇宙ステーションを監視する眼としての役割も担う。
丸形の愛らしいロボットが、国際宇宙ステーションで浮遊し飛び回る日も近いのかもしれない。
PSA
NASA