「横濱ビエンナーレ2005印象作家 No.1」

modmasa2005-10-24

横濱ビエンナーレ2005印象的に残った作品
●Jakob Gautel & Jason Kara?ndros
フランスで会話がとぎれたときにいう諺「天使が通る」に由来する作品。観覧者が入った箱状の空間で本当の静寂が訪れると真ん中の明かりが灯るという作品。
丁度祖母、母、幼児の参加者が居たこともあり劇的な点灯に微笑む親子三世代が印象的だった。まだ歩けない子供なのに良くあそこまで静かにして居られたものだ。
そんな皆の一体感もあり珍しく沢山灯せたとスタッフが言っていた。
Jakob Gautel & Jason Karaïndros _ www.tunisartcontemporain.com

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●池水慶一の「コンニチハヨコハマソウコデスKONNITIWA THIS IS YOKOHAMA SOKO」
単管パイプ2000本で出来た階段。
上まで登るとまた下まで下がる階段が続く。丁度てっぺんのところで先が見えない事のよって不思議な浮遊感を感じる。
倉庫内に平面的に展開されている作品が多いのもあり上からの眺めが新鮮であり記憶に残る。
http://www.ne.jp/asahi/ike/mizu/

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ボートピープル・アソシエーション (日本) / BOAT PEOPLE Association
http://boatpeople.inter-c.org/13.html
一番最初に見た作品だけに印象的。
港横浜だけにこういう作品を期待していた事もあり楽しめた。
艀(はしけ)を浮かべ、ミニマムな人の集うスペースに改装した作品。
建築でも船でもないふわふら波によってかすかに動く空間。
寒いこともあって内部のソファーでゆったりしたりと楽しめる。
この作品のボランティアスタッフが丁寧なのも好印象。

 http://static.flickr.com/25/100354672_e62ea870a7_o.jpg

●ワン・テユ (台湾) / Wang Te-Yu
些細な弦楽器の作品。個々人がテーブルに貼ってある弦にいろんな形の積み木を挟んで奏でる作品。
試行錯誤してやっていると、不思議と子供が「おもしろそう!」と集まってきて、それを見た大人が自由に楽しめばいいことに気づきまた集まってくる。
単純な作品であるが故にその場での参加者でできあがる作品。

●ヴォルフガング・ヴィンター & べルトルト・ホルベルト (ドイツ) / Wolfgang Winter & Berthold H?rbelt
KIRINのビール瓶ケースで作り上げた塔が夕日にあたり浮かぶ姿と夕日を受けて室内が黄色の光に包まれる。
最終日の暗闇にぽっかり浮かぶ黄色の塔はとても儚く単純な構造にもかかわらずとてもいい。
ビール瓶ケースという普段当たり前の素材の部材がとても特徴的で素材が生きていた。
Winter/Hoerbelt

●マーリア・ヴィルッカラ (フィンランド) / Maaria Wirkkala
最終日ということもあり暗闇になっていく空に電線上に乗っている作品が印象的であった。
小さい頃に見た絵本の様な、トイ・ストーリーの様な世界の作品