「エコのサイクルのあれこれ」

modmasa2006-01-14

最近環境問題に取り組んでいる企業や機関から出されている書物にFSC認証用紙のマークがされているものがある。
森林認証制度」とは、森林を守るための新しい取り組み。
森林を適切に管理し、そこから伐り出された木材を積極的に利用することで、健全な森林の育成を支援することとなり、同時に保護するべき森林を伐採しようとする圧力を軽減することにもつながる仕組みとして現在世界中で活用され始めている。
その中の一つとして「FSC(Forest Stewardship Council: 森林管理協議会=本部:ドイツ )」があります。
FSC認証制度は「再生紙」の考え方を超えて、資源の無駄使いを止めるという考え方から、原生林を守るという積極的な環境保全への転換を目指している。
「適切に管理されている森林」から製品化されている認証。
持続可能な森林のあり方の一つのようだ。
エコと言っても単純に紙をリサイクルする再生紙からこのような今までと同じような紙製造のサイクルを取りながらも、持続可能にするための管理をされているサイクルもある。
Co2排出量削減の為の方法はいろいろありそうだ。

FSC(森林管理協議会)とは?

 FSCは、1993年に環境団体、林産業者、先住民団体、林産物認証機関等により設立された非営利の会員制組織(NPO)です。世界74カ国、629の会員で構成され(2004年10月現在)、その意思決定は会員によってなされます。
 FSCは、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理を推進することを目的としています。このような森林管理がなされているかどうかを信頼できるシステムで評価し、適切な管理がなされている森林を認証します。そして、この森林から出された木材・木材製品に独自のロゴマークを付け、幅広く市場に流通させようとするものです。実際の認証審査は、公平を期すために、独立した第3者機関が行ないます。


FSCの10の原則とは?
FSCが推進する"適切な森林管理"とは、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理のことをいいます。具体的には「森林管理の原則と規準(10の原則と56の規準)」によって定められています。
10の原則の概略は、次のような内容です。

1. 全ての法律や国際的な取り決め、そしてFSCの原則を守っている。
2. 森林を所有する権利や利用する権利が明確になっている。
3. 森に暮らす人々の伝統的な権利を尊重している。
4. 地域社会や労働者と良好な関係にある。
5. 豊かな収穫があり、地域からも愛され利用されている森である。
6. 多くの生物がすむ豊かな森である。
7. 調査された基礎データにもとづき、森林の管理が計画的に実行されている。
8. 適切な森林管理を行っているかどうかを定期的にチェックしている。
9. 貴重な自然の森を守っている。
10. 人工林の形成が、自然の森に影響を及ぼしていない。
この原則と基準は、第三者が行う森林認証のなかで最も厳格なものと言われています。


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