「放置された自然」

modmasa2004-05-06

ニューヨーク市マンハッタンにある高架線路“High Line”の利用法を提案するコンペのファイナリスト4組(ディラー・スコフィディオ+レンフロらのチーム、スティーブン・ホール、HNTBらのチーム、ザハ・ハディドらのチーム、テラグラム・チーム)による説明会が、Center for Architectureにて行われた。公的資金によって建設されたHigh Lineは1980年以降利用されておらず、公共の場所として新しく蘇らせるためにこのコンペが開催された。この場所自体は高架橋の上と言う事もあり実際に見た事は無いが右の写真を何度も見た事があり残された楽園として僕の記憶に残っている。何も手を加えずに残ってる姿がとてもいい。人が手を加えて放置された高架橋に自然と時間と共に自然が出来上がる姿が美しい。自分が提案するとすれば放置されて出来た自然を生かす案にするだろう。現存の部分をなるべく残し高見台、尾瀬の通路の様な浮いた通路を提案したい。
最終案はフィールド・オペレーションズとディラー、スコフィディオ&レンフロのチームに決定。(http://www.fieldoperations.net/)(http://www.archinect.com/

貨物事故多発によりNY市、NY州、中央路線局の合意で予算をとり、35丁目からSpring Streetまでを高架線にするプロジェクト案がとられ、全長1.5マイルの貨物車を走らせるHigh Line(高架鉄道)の建設が始まりました。このHigh Lineは1934年に完成し、貨物列車は現在のジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンター辺りからチェルシーのギャラリー辺りを通過し、Gansevoortストリートのミートマーケット辺りまで、一般通路に妨げられずに直接倉庫まで荷を運びこめるレールとして活躍しました。しかし、1980年に冷凍ターキーを運んだのを最後に、貨物列車は使われなくなりました。 このHigh LineのオーナーはCSX(交通安全局)で、その鉄道下の土地はNY州、NY市そして20以上の個人がオーナーとなっています。1999年にNY市民、経営者、市民団体、アーティスト、ギャラリー・オーナーや園芸家等がHigh Lineの再利用を実現するためにFriend of High Line(FHL)(http://thehighline.org/)を結成しました。このHigh LineはNYのウェストサイドの工業の歴史です。 また、高い場所にあるのでハドソン川とNYのスカイラインを一望できるため、ここに斬新な公共の場を提供できるのではないか、とFHLの活動が始まりました。路上からのアクセスが最終地点の両サイドからとその中間の各地点により、階段やエレベーターでのアクセスが可能なシステムをつくり、日々使われる公共の場の為に安全性とセキュリティーが最も重視されるデザインが求められる事になりました。そこで、2003年1月から7月にかけてアイディア・コンペを開催したところ、36カ国より、720件もの応募が集まりました。この間にも市へのアプローチは続けられ、2003年7月、NY市の1575万ドルの基金で、このプロジェクトのGOサインが出されました。
(http://www.japandesign.ne.jp/HTM/NY/0408/index.html)

Walking the High Line