「何気ない美」

modmasa2004-07-08

パリ地下鉄車内で何気なく見下げたときに気づいた電車のドアのディティール。ドア開閉の為の溝。毎日多数の人がこの扉を行き来してる事による鉄の摩耗が時間を刻んでいる。中央で内側に傾くその溝は扉が車外に開く方式だと言う事を気づかせてくれる。日本の電車のほとんどは扉を壁面に収納して開かれる(恐らくその方が安全性が高い)。が、パリの地下鉄は車外に吊られる状態で開く為にこの様な溝が開いていた。何気ない扉の溝に時を経た鉄の重厚感を感じた。それにしても溝の彫刻的に美しい事!!