「感知出来る程度の空間」

modmasa2004-08-05

予想以上にTGVのインテリアは細部までこっていて凄い。特に電光掲示がサイン計画のメインをなす。そのため地図などもバックライトによって路線図が光っていて幻想的だ。二階建ての車両は複雑に入り組んでいて上下を蛇行しながら列車が繋がっている。食堂車まで行くのに上下を行き来して楽しめた。(年寄りには少しツライかも)ジュータンの床、電光掲示のサイン、自動で開くガラス窓で視界が広いドア、上下を繋ぐうねった階段、ところどころに設けられたベンチ、ホテル並みの自動ドア付きのトイレ。新型という事も有りインテリアは凄かった。そしてそれぞれ質感があり無機的な新幹線とは違う。インテリア凄く難しい。やりすぎると個々の素材感、個性が消えてしまう。ただの商業的な表層だけの質感になってしまう。ヨーロッパではその手の場所が結構目立った。デザインし過ぎの空間。人が感知出来る程度の空間。コルビジェ、カーンの空間はその様な空間であった。