「いきる場所へ!」

modmasa2005-01-22

正式名称は東京都水道局駒沢給水所配水塔(世田谷区弦巻2-42)。大正13年(1924)/設計:中島鋭治。日没寸前の薄暗闇の中に浮かんだ、照明灯が灯された給水塔はホント自然な存在であった。実際はガラス素材だったために電球色であったようだ。現在はポリカーボーネートで昔の日中の色合いを出す為に内側に色を塗っている。素材が替わった為に電球の明かりを透すと別な赤い色になっている。赤が昭和的な風土を出していて情緒深いと感じたが、実際は電球色だった様だ。現役としては使われてないものの非常時の為の給水施設として機能している様だ。

現在は無人でありその為に電灯は年に数回しか着かない。敷地が以外と広い為にフェンス越しにはわずかしか見えないのが残念だ。このような昭和の貴重な施設をもう少し有効活用すればいいのではないかとつくづく感じる。財政難の行政としてはこの施設を有効活用しないことは無いと思う。公園、カフェ、読書空間、週の一日でも機能するだけでその場は生きる。人に利用されてその場所の価値は人の身体を透して記憶に残るだろう!敷地内に入れないまでも敷地自体が広いので、敷地の端っこに低層のカフェを併設してガラス越しに眺めたりする場所になってもいいのではないだろうか。地域の交流の場、また給水と共に生きて来た住民の方々の話を受け継げる場として機能するといい。
こちセタの仲間と共に保存会の人の生の声を聞きながらの鑑賞、保存会の方の自宅から眺めさせてもらった事は、貴重な体験だった。
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