「2005年度ベストワン書房」

modmasa2005-05-10

東京・青山の「熱風書房」。新風舎の直営の本屋さん。こんなスケールの本屋を探してた。
本屋さんと言うのが丁度当てはまるこじんまりとした本屋。
同社から出た本はすべて棚に置く方針だという。
「本には、永遠の命があります。こだわり過ぎかもしれませんが、出版物の数がどれほど増えても必ず置きます。当社の都合で、本を絶版にもしません」という松崎社長のおもいがそのまま空間に現れている。
360度の壁一面に並ぶ本のどれもが平等に主張している。普通の本屋さんではあり得ない魅力的な本の数々。
それぞれ人間の顔と同じように個性のある装丁をしている。
店事態は二つの部屋に分かれている。
本の倉庫のような空間、その真ん中には本棚で囲まれた段々のステージがありステージの下は屋根裏部屋の様な秘密の場所。次の部屋へは胸ほどまでしかない入り口を潜って行く。真っ白い空間と大きな階段のある部屋。
どちらも小さな穴蔵の様な読書空間があったりと幼少期の遊び心を、あの居心地の良い空間をおもい出させてくれる。「水族館」と言う詩集を読んだ。卒業間近の心境を綴った作品。詩集を探す空間はこんな空間で無ければならないと痛感する。
店員さんに「どのくらいの方が来られるのですか」と伺うと「平日で30人、土日で50人ほどだそうだ。」
大体一人でのんびり本を探し読める空間。長居すると店員さんと同居してる部屋の様に思えるぐらい居心地がいい。
座って読めるようにと敷物もそっと置かれてたりする。
2005年度ベストワン書房。
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http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20050803bk08.htm

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