「フレームとサークル」

modmasa2005-09-15

The Machinist (2004)
監督は鬼才ブラッド・アンダーソン
機械工のトレヴァー(クリスチャン・ベイル)が通うアパート下の娼婦の部屋。
現実の非現実の世界で混乱するトレヴァーによって段々二人の距離が大きくなっていくシーン、カフェのウエイトレスの部屋でくつろぐ二人のシーン。
どちらも個人の住まいが場面になっているが部屋の構図のとらえ方があまりにも違う。
片方は開口部でそれぞれを切り取り、もう片方は椅子とテーブルで場面を設定している。
切り取られたフレームはどこまでもすれ違わない事を暗喩し、椅子とテーブルはどこまでも円満な夢想を表現している。
学生キャッシング*無理なく安心して借入出来るのはコチラ
http://machinistmovie.com/

 http://homepage.mac.com/mod_masa/.Pictures/hatena_photo_03/0011.jpg
 部屋全体のフレームに彼女の台所の世界を切り取った枠、トレヴァーのダイニングテーブルに座る世界
 を切り取った出入り口枠と同じ台所を二人の世界に切り取っている。
 それはどこまでもすれ違わない現実の世界観を表している。
 http://homepage.mac.com/mod_masa/.Pictures/hatena_photo_03/0012.jpg
 カフェのウエイトレスの部屋でくつろぐ二人。
 セピアがかった部屋と椅子とテーブルの安定した構図。
 非現実的な世界に投影された個人の願望の世界。