「Groove Japan」

modmasa2007-09-01

モーリー・ロバートソンが、多様性そのものを社会の力に変える「うねり」や「乗り」を見つけるためのプロジェクト「Groove Japan」を2011/1/10よりスタートさせる。ドキュメンタリー映像、連続エッセイ集、
講演会シリーズ、音楽+トークの「Groove」なイベントと多様だ。チベットからの放送、PWRを用いての日本全国生取材生放送と常に時代の先の表現をしてきた先駆者だけに楽しみだ!!
http://groovejapan.jp/

21世紀に入り、日本を取り巻く国際的な環境は激変を続けています。日本国内でも変化の波が加速しています。昭和と今は、違う。かつてうまく行った日本の成功物語に学びながらも、単純なノスタルジーを手放し、新たな日本の元気を見つけること。それが喫緊の課題です。

かつては国民が「よーい、どん!」と一つの目標に向かって走っていた日本。その日本は、もうここにありません。ゴールそのものが何百、何千、いや人の数だけ存在するからです。幸せの感じ方もアマゾンの生態系のように多種多様です。終身雇用と生活の安定よりも、夢を追いかけ、リスクを真正面から受け止める人。肩書きではなく自分の生き方の中にこそ幸せを見いだす人。組織の中でチームワークを果たしながらも、自分を埋もれさせない人。自分の生き方を自分で選ぶ人が急増しています。

また外国人も数多く日本国内に定住・活動し、国際結婚も増えています。反対に海外に住む邦人の数も史上最大となっています。日本社会はオンラインでもオフラインでも、隅々まで国際社会・地球の全体と接するようになり、まさに世界の当事者となっています。私たちの一人一人が、地球社会という名の舞台で自分の役割を演じているのです。

見方を変えれば、日本は多様性を内包できるところまで成熟したとも考えられます。国全体では、なかなか解決できない難題を数多く抱えています。世界のどの国も21世紀の問題を解決できていません。しかし、個人のレベルでは、未だかつてなかったようなチャンスが訪れてもいます。過去の呪縛が薄まった結果、自分の道が見えやすい時代が来ているのです。次世代の宝となる人たち、貧困と環境問題と紛争を解決するきっかけをもたらす人々が、まさにこれから多様な花を咲かせようとしています。あなたもその一人かもしれない。
一人一人が一歩前に踏み出せば、進む道が見える。失敗をしながらも知恵を付け、歩き続け、出会った人と生きた情報を共有する。我慢するときもあれば、うまく行くときもある。多種多様な人々がそれぞれの方向を目指す中で社会に大きなうねりが生じ、世の中が全体におもしろく、元気になっていく。これが日本の今、日本の「Groove」なのです。

音楽用語である「Groove」とは、リズムの統一性を保ちながらも、メトロノームがカチカチと刻むような単一のグリッドから少しずつはみ出しては戻っていくという「遊び」を意味しています。生き方にたとえると、仕事と遊びがどこかで一体化した毎日です。やらなければいけないことを次々とやりながらも、どこか全体にうっすらと楽しいライフスタイルに「Groove」が宿っています。

この「Groove Japan」プロジェクトでは自分固有の「リズム」「フロー」「流れ」をつかんだ人たちに出会うドキュメンタリーを中心軸に、今日本がどのように変化し、おもしろくなっているのかを占います。
否応なく変わっていく日本には一抹の寂しさを感じます。でも同時に、この変化、このchangeの波に乗る方法もある。それこそが一人一人に訪れた、「今」というチャンスではないだろうか。今の日本で、よかった。

さあ、モーリー・ロバートソンと一緒に、新しい日本を探検してみましょう!