「アートシャワー」

modmasa2004-02-17

NYでの醍醐味はなんと言ってもアート三昧の日々。特にチェルシーにはマニアックなギャラリー群がメチュクチャある。特に現代アートはなかなかいい作品があってお勧め!(あまりアートに興味が無い人、美術館とかギャラリーに馴れてない人は少しきついかも)。夏という事もあり無味乾燥で特に目立った事も無い倉庫街はNYを実感する絶好の場所だと思う。歩いてチェルシーに行った事もあり、段々と街の喧噪が変わって行くのが面白かった。繁華街>>住宅街>>倉庫街と街の様子が刻々と変わっていく。美大生、アーティスト、キュレーターらしき人がギャラリー探索をしていた。SOHOからのアーティストの流出によって活気着いてる地域だけに観光地化してるのかと思いきや、外観は相変わらずの殺風景な倉庫街。歩いてる人もまばら。しかし扉を開けると多く無いまでもどのギャラリーにも何人かの熱心な観覧者が居た。一緒に居たまきのくんもアーティストだけに観光というよりはアート三昧、路上観察三昧、音楽+本三昧の日々が過ごせた。チャルシーはかなりレベルの高い良質な作品が見れてホントお得!なんたってタダだから!この地域の楽しみのもう一つは、それぞれのギャラリーの改装の仕方。どのギャラリーも個性があり扱ってる作品との関係もデザインに現れてる様に感じる。日本ではなかなか味わえ無いアートのシャワーに浴びる一日が過ごせる。最高の至福の時間だったと同時に沢山悩んだり考えてしまう時間だった。それも作家が作品に向かってる姿勢がこっちにまで伝わってくるからなのだろうか。世界の中心のアートシーンのNYだけにプロ、アマ関係なく作品が良質な事に驚き、日常にアートが取り込まれてる事を感じる事が出来る。その空間に入った瞬間から作品以外にも沢山の現象に気付き空間を体感する様になっている。スクリーンを透した窓の外、ギュラリーに注いでくる天窓、どことなくデザインされた家具、見え隠れするギャラリースタッフオフィス、そこから見える本棚のインデックス、街に反射する街姿、古ぼけた外観、建設予定のがらんどうの土地、タクシーの修理工場、電車の雑多な高架下、ギャラリーにある不思議な柱、ギャラリーのマーク。自分で楽しみをみつけて楽しむ空間。それによって自己を再認識出来る場所でもあった。

○Luhring Augustine (http://www.luhringaugustine.com)
  531W.24th St.
○Matthew Marks Gallery (http://www.artnet.com/mmarks.html)
  522 W.22nd St.
○Metro Pictures
  519 W.24thSt.
○Gagosian Gallery (http://www.gagosian.com)
  555 W.24th St.
24th St. 22nd St.辺りに集中してるのでそこら辺をチェックすると効率よく見れる。ギャルソンのショップもここにあります。529 W.20thのビルのなかには20以上もギャラリーが集まったりしてるので必見!!