「ラッピングスタジアム」

最近ではCGの進化によって実際の建築に近いシュミレーション、プレゼンテーションが出来るようになった。工事進行中のHerzog and de Meuron設計のAllianz Arenaの完成写真を見ると以前見たCGに近いものになっていた。スタジアム全体が電工パネルで覆われていて光る様になっている。Allianz ArenaのＨＰでは初期のCG、movie、スタジアムの構造、テクノロジー、現在の進行中の写真が見れるようになっている。ドイツは建築の過程を観察するのがとても好きな人種のようでベルリンを訪れたときも新設駅を観察出来る展望台が設けられていた。HPは訪れることが出来ない人へのプレゼントなのだろうか。膨大な資料が集まったサイトで一件の価値がある。建設過程の写真はスタジアム自体の構造を順序良く見せてくれる。このスタジアムの完成写真はとても軽く夜になると光り輝く軽さのイメージの印象が強い、が工事過程を見ていくと当然の事ながらスタジアムの巨大な構造が見えてくる、重々しい構造の固まり。このスタジアムの電光パネルは商業ファサードの応用で数色に変化するパターンが組める。商業ファサードと同じ、Allianz Arenaは最後にラッピングしたスタジアムだ。雪降る中の電光も無い、白いパネルだけのAllianz Arenaは凄くいい。
(パネルは旭硝子の高機能フッ素樹脂「フルオン ＥＴＦＥフィルム」を使用)
http://www.allianzarena.de/de/home/index.php/
http://www.pritzkerprize.com/2001annc.htm
http://www.kultureflash.net/archive/101/herzoganddemeuron_allianz1.html