「遊歩者の視線を傍観」

modmasa2004-12-05

KDDI DSIGN STUDIO。建物外周がスパイラル状のスロープになっているコンセプト建築。最上階には屋上緑化を施したスカイガーデンカフェ「WIRED CAFE360°」がある。内部空間は一階に階段状のフォーラムが開くことが出来る空間。ファサード面は大吹き抜けとなっている。そこから各階が見れるのと街並みをスロープ状に歩きながら見れるのは規模が小さいがドイツの議事堂のようだ。周遊してる時のフロアーとの距離感が一歩引いた視点だ。商品に没頭してる遊歩者の視線を傍観することが出来る。広告的には商品の夢の世界に没頭させたい空間、そこにこの距離感による傍観の視線をもたせることが面白い。実際はその距離感があってさえも商品への視線になってしまうのだろう、それだけ我々は商品の夢の中で生きてしまってるのか。間仕切りも、展示物も商品がメインに見えるように透明、吹き抜け側の椅子までも透明な素材だ、そこまで徹底しての商品の夢への没頭を促す空間。スロープを歩いていると外界への視線も商品の視線と同じに見えるから不思議だ。原宿という都市自体も広告、商品に埋もれ今や外界の世界までも商品の夢の空間になってしまってるのだろうか。
http://www.kds.kddi.com/
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遊歩者の視線―ベンヤミンを読む (NHKブックス)