「New Heaven建築博覧 NO.3」

modmasa2004-02-28

次に訪れたのはPaul Rudolph 設計のArt and Architecture Building(1961-63)、丁度Center for British Art and Studiesの前。一階にはカーンの模型、ソークやダッカの国会議事堂など、精度の高い模型が数多く展示されていた。タイミング良ければ一階で学生の作品が見れる時もある。Center for British Art and Studiesの後だったのでそれほど印象が残ってない建物だ。Yale Universityはキャンパスが閑静な古典な作りになっているので、のんびりと歩くのがお勧めだ!どうしても建築探訪になると目的の有名建築だけを追ってしまいがちだがキャンパス計画やランドスケープ、建築材料やそこに集う人々や周辺の街道などものんびり感じながら歩くのがいいと思う。特に印象に残ったのは法律学部の棟で、これほど古典な建物で学ぶと集中出来るなとか、歴史を感じた。S.O.M設計のBeinecke Rare Book and Manuscript Library(1961-63)(http://www.library.yale.edu/beinecke/)は圧巻!書物の積み重なる情報を視覚化したすばらしい図書館だ。書架はそのままデザインとして表現されてるのと、本がこの建物を作ってる事がよくわかる。書架がショーケースとして上手く表現されている。セキュリティーがあるもののガラス張りによる皮膜構造によって書架に入れなくとも身直に感じる事が出来る。また四方の外壁は花崗岩のフレームに厚さ33mmの大理石がはめ込まれたもので、内部から見ると大理石がオレンジ色に透けていて幻想的な雰囲気を感じる。素材、物質の存在を深く感じる事が出来る建物だ。内部も二階がで四周をある事が出来、歩いて書架、壁面の光などを見るのは微細な変化があり凄い。図書館前にある階下の中庭にはIsamu Noguchiの彫刻が重力など無いかの様に悠然と置かれている。動くはずの無い彫刻に動きがある様に見えるのだから凄い。Eero Saarinen設計のDavid S. Ingalls Hockey Rink(1959-1960)を目指す途中Beinecke Rare Book and Manuscript Libraryのファサードを真似たような建築を通り過ぎる。ホッケーリンクは丹下健三の代々木体育館の基礎となったいわく付きの建物だが。そのスケールと全体的にカブトムシみたいなデザインが、あまり同じ印象を受けなかった。夏場のホッケーリンクは空間が止まったままだった。暑い夏に誰も居ないひんやりとしたリンクを見て、歓声のあるホッケ−場を想像するのも面白い!(http://libraries.mit.edu/rvc/kidder/photos/CT22.html)(http://www.archinform.net/projekte/826.htm?ID=CnCwT2SzOmXel8Fi)(http://www.arcaro.org/tension/album/ingalls.htm)