「一過性と永続性」

modmasa2004-09-05

COMME des GARCONS(comme des garcons Aoyama)構造と切り離されているファサードを自由に扱っている。円錐形を元に組み合わされたファサードは水色の点のシールで覆われている。スクリーントーンを彷彿とする表現をファサードに上手く利用している。点の集合が遠景からは水色の透明なスクリーンに見える。近景の点の集合とのギャップがうまい。出来てから時間がかなりたっているものの良い意味でファッション化してないブランドのファサードだ。それは簡単に表情を変えることができる、水色の点のデザインをずっと変えなかったのが一番の理由なのかもしれない。一過性と見せておいて永続的に存在し続ける。COMME des GARCONSファサードは広告でありながら広告たり得ていないのが上手い。いつ見てもガラスの局面の自由と水色の透過が綺麗だ。サッシュアルミまで水色でコーティングされているが最近では少し剥がれてる部分もあったりする。無機質な印象が目立つが、店舗前の床面に微かに落ちる水色の淡い点は、微かな存在だけにとても印象的だった。
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