「重厚エントランス」

NYのホイットニー美術館のエントランス。NAIと同じような構成（ロの字型のゲート+エントランスまでブリッジ）で成り立っている。都市の内部に位置するのと、階下までの距離があることにより、手摺りの高さがかなり高い。また素材がコンクリートということもあり全く違った雰囲気が出ている。NAIよりも庇の機能が大きい事によりゲートとしての空間が広いので待ち合わせも出来るし、数人なら雨宿りも出来る。こちらも同様に内部展示の掲示板があるが、NAIのがグラフィックのサインとしての文字の情報だったのに対して、こちらはショーケースを用い紙媒体を貼る仕組みになっている。建物全体が彫刻的な印象があるので、エントランスもその延長としてデザインされている。大通りに面してるだけ合って重厚な素材のびくともしない感じがとてもいい。NAI と正反対に内部空間が完全に閉じられている。